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中国ビジネスコラム

中国での改善は粘り強く、繰り返し導くことが重要(1)

私がコンサルティングを行った中国企業での話である。彼らが「コンサルティング」に期待することは、即実行可能な改善案であって、改善アイデアや方向性などを示しても「不満げな顔つき」である。例えば電動ドライバーを使うほうが格段に速いですよ、と言っても満足せず、具体的に「この電動ドライバーを使いましょう」という答えを期待している。しかし、改善案を具体的に検討し、思考錯誤することによって改善力が徐々に向上するのであって、この力をつけておかないとコンサルタントがいなくなった途端に、改善活動はストップしてしまう。

 

改善活動がスタートした当初は、計画立案、改善テーマ設定、改善方向などを説明するが、いざ活動がスタートすると、見事に何もやらない。彼らはもちろん悪気がある訳ではなく、現状のムダに気付かないだけである。さらに改善により生産性を上げたからといって、即給与が上がる訳でもないので、「単にやる気が起きない」だけである。ここで断っておきたいことがある。改善活動といっても、日本のように現場の作業者に期待することはまず無理で、ここでの対象はプロパーの管理職のことを言っている。

 

作業者は、読者もご存じの通り、企業のために…と言った気持ちはまずない。離職率も高く、春節後などは、ある工程では半数が新人といったことはざらである。新人が多いと、生産性は確実に低下し、品質も悪くなってしまうことが日常となっている。そういう意味で、作業者に改善を期待することはまず無理である。

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